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なだれ込み山陰班 その2

4日目
朝一で買い出しを済ませたら米子から境港を越えて七類港を目指します。ここから2日間は、なだれ込みとしては異例の「島巡り」です。私は隠岐島と聞いてもあまりぱっとしたイメージは浮かんでこなかったのですが、班長Dにとってはこの日がハイライトだったようで、ほかの日に比べて興奮気味だったのを覚えています。しかし、フェリーではタイミング悪く帰省ラッシュと重なってしまったようで、班員全員で固まって休憩できるようなスペースはどこにもありませんでした。私は仕方なくサイクルジャージで日光が照り付け水しぶきのかかる甲板で横になって仮眠をとるという、素晴らしくノーガードな数時間を過ごしました。自分の中の大切なものが次々と壊れていく…。

島についてからは観光名所のオンパレードでした。
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伝統を感じさせる神社や舟屋などを堪能し、日が暮れてからキャンプ場に到着しました。

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キャンプ場は海に面しており、サザエが取り放題とのこと。さすがに夜の海に入るのは危険なので今回は見送ることにしました。もったいね~。数年以内に必ず再訪問します。

5日目
早朝のフェリーでお隣の西ノ島へ。島巡りの間は海岸線沿いを走ることが多いので起伏が激しくて非常にしんどいです…。しかしまわりを見れば青々とした森と透き通った海のコントラストが素晴らしい絶景。大きなジレンマを抱えながらただひたすら登っていきます。見晴らしがよくなってきたころ、路上に茶色の障害物が目立ち始めます。よく見ると草むらには茶色いものが山積みになっていました。
すると突然、目の前に馬の親子が!あまりに唐突だったのでびびって落車しそうになりました。
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しかし彼らもこの暑さに参っているようで、木陰から一歩たりとも動こうとはしませんでした。やっとたどり着いた山頂には馬がたくさんいておもしろかったです(小並感)。
そして海がきれいすぎる。
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帰り際に、港に隣接している喫茶店でサザエのつぼ焼き定食を食べました。このボリュームで1000円前後だったと思います。さすが山陰グルメ。でも写真撮ったはずなのに見つからないです…。

6日目
前日までの島巡りから帰ってきた後は出雲市のKKCに宿泊していました。せっかく出雲に来たということで、朝一から出雲大社へ参拝に行きました。
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荘厳でとても見ごたえのある場所でもっと隅々まで見て回りたかったのですが、次の目的地へ向かって早々に立ち去ることにしました。この日は山口県に向けて延々と島根県を横断する予定でしたが、大型台風が近づいてきているとのことで、そんな猶予はなさそうです。当初の予定から2日ほど切り捨てて、輪行もしながら最終目的地を目指すことにしました。
今日のメインロードは三瓶アイリスライン。出雲市から少し南にある三瓶山の周りを走る道です。この日もかなり暑く、自動販売機すらない農村をじわじわと登っていきました。最初は4人いた班もこの時には2人に…。モチベーション的に辛くなってきました。幸いそれほど標高が高い場所にあるわけではないので昼頃には登りきることができました。
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三瓶アイリスラインは、ザ「夏に走りたい道」という感じで、とても気持ちよかったです。
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そのあとは無事数時間に一本の電車に飛び乗り山口へ。夕暮れ頃に萩市に到着しました。温泉で有名な萩市ですが、なぜかほとんどの温泉施設はこの日が定休日。唯一開いていたところもこの日の営業は終了したとのこと。道の駅アップもあり、キツい一晩を過ごすことを強いられました。

7日目
残念なことに翌日台風が山口県を直撃するらしく、この日をなだれ込み最後の日とすることに決定しました。まずは少し南下して「王道を征く」秋吉台を目指します。
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秋吉台道路は今までの疲れを吹き飛ばすような爽快感で、最初から最後まで楽しめました。
そこから電車を利用し、次の目的地・元乃隅稲成神社へ移動します。素晴らしくインスタ映えするとのことで近年人気が出てきているこの神社ですが、道中に峠を越えねばなりません。標高が低いので油断していましたが、これがものすごい激坂でした。

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駅と海の間にそびえたつ壁といったところでしょうか。苦戦しながら登り、下りきると、すごい数の車が細い道でひしめき合っているのに遭遇しました。そんなに人気なのか…とあっけにとられていましたが、いざ到着してみると、評判通りの絶景神社でした。
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岬の端まで歩いて行こうとした矢先、ゲリラ豪雨が降り出しました。台風もすぐそこまで迫ってきており、雨宿りしている猶予などなさそうだったので強行突破を決行。途中例の激坂を下る際に見事にスリップしてしまい、満身創痍で最寄り駅までたどり着きました。
そのまま下関まで輪行し、台風怖さにKKCへと即駆け込むという形でなだれ込み山陰班は幕を閉じました……。




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